今月の地平線報告会


2000年6月27日(火)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算248回目の
地平線報告会となります。



今月の地平線報告会は、27日の火曜日。いつもの金曜日ではなく、火曜日ですので、ご注意ください。報告者は、97年3月の第208回地平線報告会にも登場していただいた、登山家の田中幹也さん。あれから2年後に完結したカナダ縦断の旅の模様を中心に語っていただきながら、冒険とは何かをいま一度考える機会を持ちたいと思います。単なる行動の紹介にとどまらず、冒険者の心の問題に正面から突っ込んでみるという、これまでにないユニークな報告会になりそうです。(文・絵:長野亮之介)


冒険は何時(いつ)頬を濡らす?

 99年5月、田中幹也さんはカナダ人力縦断1万4000キロの旅に終止符を打ちました。95年にスタートし、5年越し4回に渡る冒険行。しかしゴールは思いがけずあっけなく、物足りない思いの方が強かったそうです。
 これまで夏山装備で越冬したり、自転車で雪山を越える、初めての山スキーでいきなりロッキー山脈縦走に挑むなど、あえて「常識」の枠を崩す行動をしてきた田中さん。アクシデントのなかった4度目のカナダ行をどう消化していいのかとまどっています。
 86年に山を始めるやいなや、4年間で国内外180ルートを登攀、冬季初登10ルートという先鋭的なクライマーとして注目された田中さん。90年代に入ると一転して垂平の旅に目を向け、カヌー、自転車、徒歩でがむしゃらに世界中を歩いてきました。その経験の上で田中さんは今、自分が冒険に求めるものは何か、もう一度問い直しています。
 今月は田中さんの旅をモチーフに、冒険の芯とは何か、考えてみたいと思います。98、99年の積雪期ロッキー縦走の旅を中心に、田中流旅の技術も披露します。
 お楽しみに!


 ☆会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
 ☆時 間:午後6時半〜9時
 ☆会場費:500円

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
1979年9月から毎月欠かさず、第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。



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