今月の地平線報告会

2001年622日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算260回目の
地平線報告会となります。



今月の地平線報告会は、22日の金曜日です。報告者は、5月の地平線通信でフロントを書いてくれた、京都大学学士山岳会の小林尚礼(なおゆき)さん。聖山としてあがめられている梅里雪山(6740m)に散った友を偲び、一昨年からその山麓に位置する農村に通い続けている写真家です。5月下旬に帰国したばかり。聖山にいだかれた東チベットの雄大な自然や、近代化の波を乗り越えようとする村人たちの暮らしぶりなどを、美しい写真とともに語っていただきます。以下は、地平線通信259に掲載された案内より(文と絵:長野亮之介)


―――――――
 神々の楽園
―――――――
東チベットの横断山脈の主峰、梅里雪山(6740m)で京大隊の大量遭難があったのは、'95年。日中あわせて17人の犠牲者が出ました。

小林尚礼さんは翌年の再挑戦隊に参加。そして敗退。98年に遺体収容に出向いたのをきっかけに、99年から単独で現地の明永村に通っています。隊として入った時と違い、村人の顔が見えるようになるにつれ、山を聖山と崇める人々の生活に魅かれていきます。

登山隊の姿は、彼等にとっては「親の頭を踏みつけようとする」者と映っていたこともわかってきました。しかしこうした伝統的な価値観も、村の観光地化で変化しつつあります。

今月は、カメラマンとして村を記録し続けている小林さんに、現地の魅力を伝えて頂きます。


会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
1979年9月から毎月欠かさず、第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。



to Home to Hokokukai
Jump to Home
Top of this Section