今月の地平線報告会

2002年228日(木)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算268回目の
地平線報告会となります。



今月の地平線報告会は、28日の木曜日です。パキスタン北西辺境州に住むカラーシャ族、というとみなさんすぐ、78年以来通い続けている私(丸山)のことを思い浮かべると思いますが、じつは、このカラーシャと結婚した日本女性がいます。写真家のわだ晶子さん。旅の途中で立ち寄ったカラーシャの村が気に入り、村おこしをめざしてさまざまな活動をしたのち、1993年の5月に村の青年と結婚式を挙げました。

昨年の秋、外務省の避難勧告を受けて、私たちの直後に帰国させられてしまいましたが、畑の世話などもあるので、春にはまた村に戻られるそうです。女性から見たカラーシャたちの暮らしぶりはもちろん、急速な近代化の波に洗われる伝統社会の変貌や“援助を受ける側”の視点など、いろいろ興味深い話が聞けるでしょう。乞う期待。会場は、1月と同じ、牛込箪笥区民センターです。[丸山純]

以下は、地平線通信267号に掲載された案内より(文と絵・長野亮之介)


善意のヒ・ミ・ツ

地元の人のことを本当に考えてる援助って少いですよ」と言うのは、援助を受ける側に立つわだ晶子さん。パキスタン北西辺境州チトラル県のルンブール谷が、わださんの地元です。

87年から現地に通い、93年に地元カラーシャ族と結婚して定住。アレキサンダー大王遠征軍の末裔という伝説のある少数民族、カラーシャの人々の側から、援助の有様を見てきました。「お金とテクノロジーが外部から介入することで、例えば、神殿を修復する石積みの技術がスポイルされる面も」とわださん。

地元と外国の橋渡しの力になれればと願うわださんですが、援助を巡る意識のズレに歯がゆく思うこともしばしばです。98年にはUNDP(United Nations Development Programme)の援助プロジェクトを実施するNGOの責任者となり、教育と衛生面の改善の道を模索しています。

今月は一時帰国中のわださんに、「援助」をテーマに、カラーシャの文化を紹介して頂きます。

2/28(木) 18:30〜21:00
 February 2002
 ¥500
 牛込箪笥区民センター(03-3260-3677)
 都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅真上



以前からお伝えしているとおり、地平線報告会は今年からしばらくのあいだアジア会館を離れ、流浪の旅に出ることになりました。今月確保した会場は、先月と同じ、新宿区の牛込箪笥区民センター。地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅の真上なので、アクセスは抜群。地下鉄東西線神楽坂駅からも徒歩10分、大久保駅と新橋駅を結ぶ都バス(橋63 )の牛込北町バス停もすぐ近くです。

会 場:牛込箪笥区民センター(東京都新宿区箪笥町15番地 〒162−0833/03-3260-3677)
       都営地下鉄大江戸線:牛込神楽坂駅 A1出口徒歩0分
       営団地下鉄東西線:神楽坂駅 2番出口徒歩10分
       都バス(橋63)大久保駅〜新橋駅:牛込北町バス停下車(大久保通り沿いです)
       公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261400tansu/annaizu.htm

時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。



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