今月の地平線報告会

2002年12月27日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算279回目の
地平線報告会となります。


今年最後の地平線報告会は、27日(金)です。国際山岳年だった2002年を締めくくるにふさわしく、登山に偏りがちな「山」をより広い意味でとらえようという趣旨で、狩猟文化研究所を主宰する田口洋美さんに報告者をお願いしました。観文研や民映研の活動でも、ご存じの方も少なくないでしょう。

田口さんは現在、秋田の阿仁マタギの旅のシステムを研究しているほか、ロシアの少数民族をフィールドにして、この7年ほど通っているそうです。近年、自然保護というお題目を唱える悪質団体のせいで、こうした狩猟採集民族の生活が成り立たなくなるという事態があちこちで発生。その結果、森から人がいなくなり、つまりは森が外国商社によって伐採されるという典型的なパターンが見られるとか。そのためにも、森の民の生活がいかに適切な森の管理に結びついているか、それを学問的に裏付けるのがいまの田口さんの研究テーマになっています。

当日は、林業や森遊びなどにも詳しい長野亮之介さんをコーディネーターに、田口さんの旧友である賀曽利隆さんに聞き役をつとめていただきながら、山と森の文化について考えてみたいと思います。乞う期待!!!

以下は、地平線通信277号の案内より(文と絵・長野亮之介)。

東北アジアの森の民

「アイヌ民族やマタギのような狩猟採集民というのは、日本では特殊な存在。でも、東北アジア圏では一般的ですよ」と言うのは、狩猟文化研究所を主宰する田口洋美さん。主にクマ猟と農耕で暮らすマタギの旅のシステムを研究しています。

「彼等のような森の民が森を守ってきた。それが『動物保護』のせいで森を追われると、森が消えるんだ」と田口さん。毛皮の不買運動などで生計の道を断たれた少数民族が森を離れ、その結果森が伐採される例がロシアで見られます。田口さんはロシアの狩猟採集民、ウデヘや、トナカイ牧畜民のエベン、ユカギール、ヤクート、エベンキなどの民族に接し、持続可能な狩猟文化のありようを探っています。

観文研や民映研などでもマタギ文化の記録に重要な仕事をしている田口さんに、今年の地平線のトリを務めて頂きます。山と森を考える、必聴必見の2時間半!!

12/27(金) 18:30〜21:00
Dec. 2002
¥500
牛込箪笥区民センター(03-3260-3677)
都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅真上

以前からお伝えしているとおり、地平線報告会は今年からしばらくのあいだアジア会館を離れ、流浪の旅に出ています。今月の会場は、ここしばらくおなじみとなった新宿区の「牛込箪笥区民センター」。地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅の真上なので、アクセスは抜群。地下鉄東西線神楽坂駅からも徒歩10分、大久保駅と新橋駅を結ぶ都バス(橋63)の牛込北町バス停もすぐ近くです。

会 場:牛込箪笥区民センター(東京都新宿区箪笥町15番地 〒162−0833/03-3260-3677)
       都営地下鉄大江戸線:牛込神楽坂駅 A1出口徒歩0分
       営団地下鉄東西線:神楽坂駅 2番出口徒歩10分
       都バス(橋63)大久保駅〜新橋駅:牛込北町バス停下車(大久保通り沿いです)
       公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261400tansu/annaizu.htm
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円


地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください。
※ただし会場の都合により、定員(100名)を越えた入場者があった場合は、防災上、入場をお断わりすることがあるかもしれません。ご了承願います。



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