今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算555回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと520回目となります)。
今月の報告者は、山道具のレンタル会社「フィールド&マウンテン」を設立し、年間の富士登山者の2割ほどを顧客としているという山田淳さん。日本人の山との付き合いの現状などを 語っていただきます。
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フジフジ大作戦
「日本人の登山者が激減し、富士山は日本人の山じゃなくなってきてます」と言うのは山田淳(あつし)さん(46)。23才で七大陸最高峰制覇。当時最年少記録でした。 山田さんが山に目覚めたのは中学生の時。ワンゲル部で登山をしているうちに、悩まされていた小児喘息を克服。東大のスキー山岳部に入り、国内の山を経て世界を目指します。 訓練と資金稼ぎを兼ねて富士山ガイドをし、300回以上登頂。「山のレジャー化はどんどん進む。山を安全に楽しむには、適切な道具を供給するシステムが必要だと思いました」 '10年に山道具のレンタル会社「フィールド&マウンテン」を設立。「登山人口の増加と安全の推進が社是です。山へアクセスするインフラが日本ほど整っている国はない。足元の「宝」に気づくお手伝いができればと思って」。 そのシンボリックな「入口」として富士山と屋久島を位置づけ、ガイドの育成や山道具使用方法の普及に尽力しています。今や年間富士登山者の2割ほどが山田さんの会社の顧客に。今後は海外に事務所を置き、日本に登山客を呼ぶ計画も。「アウトドアという、非資本主義的存在を扱いながら、経済的に勝ち残り、どう持続していくかが永遠の課題です」。 今月は山田さんに、日本人と山のつきあいの今、そして未来のイメージなどを語って頂きます! |
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地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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