今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算557回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと522回目となります)。
今月の報告者は、氷河の研究でグリーンランド北西部の村に滞在してきた、北大ワンゲル部出身の矢澤宏太郎さんです。
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氷河のムラから
「イッカクの皮下脂肪マッタが、アワビのような食感でおいしいです」と言うのはグリーンランド北西部のカナック村を拠点に氷河の研究をしている大学院生、矢澤宏太郎さん(24)。札幌出身。北大水産学部時代にワンゲル部に入り、山にハマりました。星野道夫の著作にも傾倒し、アラスカや先住民族文化にも興味を持ちます。 北大環境科学院に進み、氷河研究グループに所属。ドローンで3D地形図を作る作業などを担い、一年に平均20m動くカナック氷河の変動を追っています。カナック村は日本人エスキモーの大島育雄さんが住むシオラパルクからも近く、故・植村直己さんをはじめ、日本人との縁が深い地域。 「犬ぞりの使い手マヒュッチャクとか、中学生のヤコビナと仲良くなり、言葉を教わったりも」。昨年に続き再訪した今夏は、彼らに簡易フィルムカメラを預け、短い夏をどう捉えるかを探る試みも。 今月は矢澤さんに、グリーンランドの文化と氷河の面白さについて語って頂きます。 |
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地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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