今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算558回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと523回目となります)。
今月の報告者は、ロシアのサンクトペテルブルクでバレエを学び、ロシア語通訳としても活躍している、東京外国語大学出身の梶彩子さんです。
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バレエから見たロシア
「2才の頃に見たボリショイ・バレエのビデオがあまりにステキで憧れちゃって」というのはバレエ研究者の梶彩子さん。病膏肓に入り、東京外大でロシア語専攻。サンクトペテルブルク大学修士課程へ進みます。 イタリアで生まれ、フランスで花咲き、ロシアで成熟したとも言われるバレエ。しかしロシア国内のバレエ史はあまり研究が進んでいません。彩子さんが着目したのは“不運な天才”とも称されるユダヤ系振付家、レオニード・ヤコプソン。 「少年時代、ロシア革命の混乱に巻き込まれて難に遭いますが、偶然日本の実業家の助けを得ます。バレエ界で活躍していた'67年にも来日。その後ヒロシマという作品を発表しますが上演禁止となり、レパートリーには残っていませんが、日本との縁を感じます」 彩子さんはコロナ禍の'21年から2年間ロシアに再度滞在して研究を進めます。修士時代の学友達が奇禍に遭ったことを知り、根強く残る男性優位の風潮やコネ社会の闇も垣間見ました。 今月は彩子さんに、ロシアバレエの魅力、そして戦争が影を落とす社会の明暗など、内側から見るロシアの今を語って頂きます。 |
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地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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