98年1月の地平線報告会レポート




1月の報告会から(地平線通信218より転載)
再生の森から
向後元彦+辻信一+向後紀代美+三輪倫子+長野淳子+西田研志+山田高司+中西純一+司会:長野亮之介
1998.1.27(火)/アジア会館

◆「皆を騙した」という向後さんの言葉で始まった。平和の象徴のためのモデルを作るために様々な立場の人を引き込んでいった。これまでに騙されてベトナムに行った人がのべ数百人に登ると言う。そのうちの10人が登壇し、教員、学者、弁護士、食材探検家、「砂漠を緑に」株主、緑化のプロ等それぞれの立場から「騙されて」行ったベトナムを語ってくれた。

◆諫早問題にも取り組む弁護士の西田さんは、「美味しいものに感動した。それを産み出すマングローブ地域があった。諫早もベトナムもどちらも『おかずの海だ』」。さらに「環境のないところには、人権がない」と。向後喜代美さんは、在住する仙台市の某委員に選出された折り「ベトナムでの枯葉剤によるダイオキシンの影響を目の当たりにして、今のゴミ焼却によるダイオキシン問題を対応させた」。

◆後半は、中西さんの写真でベトナムのマングローブ地域と諫早の「おかずの海」のイメージを皆で共有し、最後に「森と人間の共生」のメッセージを世界に発信するため、カンザー・マングローブ・プロジェクト'98の案内がされた。

◆「ベトナムの村人の『日本のようになりたい』」という声に戸惑いを感じた」(長野)というが、ベトナムは破壊から再生し、「おかずの海」を復活させつつある。視点を変えれば、我々日本人のほうが「ベトナムのようになりたい」である。そのためにも、まずはベトナムに行こう![中島明夫]


to Home to Hokokukai
Jump to Home
Top of this Section