■長野　亮之介　【NAGANO Ryonosuke】

1958年、東京生まれ。イラストレーター。北海道大学農学部林学科卒。1982年3月の第29回「地平線報告会」では、北大生3人組のアラスカ・ユーコン河3300キロの川旅を報告。81年5月から約4か月間、中古いかだでの水上生活は、インディアンの小さな村々での出会いや会話が強烈に心に残っている。90〜92年、チンギス・ハーンの陵墓を探すゴルバン・ゴルプロジェクトに炊事班員として参加。のべ10か月の滞在でモンゴル人の文化に触れる。96年、マングローブ植林行動計画でベトナム、エクアドルを訪ねる。マングローブのある村の生活をスケッチに記録した。他にインド、中国、韓国、イタリア、チベットなどを歩いている。国内では、毎月各林業地を訪ね、山で働く人々の顔を描く仕事が4年めに入った。

• 012　モンゴル　ムングンモリット村［1990年6月］
  風景のスケッチをしていると、村から走ってきた子供たちに取り囲まれた。夏休みで学校の寄宿生活から戻った子供たちもいる。カメラを向けるとポーズをとってくれた。モンゴルの短い夏。
• 013　モンゴル［1990年6月］
  馬頭琴を持った老婦人。モンゴル人の平均寿命は66〜67歳だそうだが、この女性は70歳をずいぶん越えていた。高齢の女性は剃髪の習慣があると、一緒にいたモンゴル人が教えてくれた。
• 227　エクアドル　キト［1995年12月］
  首都キトの街角。エル・ビエホという年の暮れの行事では、その年の一番悪い奴に見立てて各家庭で等身大の人形を作り、大晦日に焼く。人形に被せるお面を、インディオが街のあちこちで売っている。