■惠谷 治 【EYA Osamu】


039 北朝鮮 開城駅構内[1987年10月14日]
朝鮮半島を分断する軍事境界線近くに位置する開城駅に着いた住民たちの多くは、食料買い出しのリュックサックを背負っていた。

074 イラン クルディスタン[1989年3月18日]
第二次大戦直後に成立し短命で消えたクルド人の「マハバード共和国」の首都マハバード(イラン)で、にわか雨のあと360度の丸い虹がかかった。

075 アフガニスタン ニングラハル州チャプレヘール村[1980年3月12日]
ソ連軍と戦うアフガニスタンの解放区で、ムジャヒディン(イスラム・ゲリラ)によって撃墜された政府軍の武装ヘリのロケット弾発射ポッドの残骸。

134 スーダン マクール村付近[1991年12月29日]
スーダン南部のディンカ人たちの中には、今なお全裸で生活している者が少なくないが、槍の代わりにカラシニコフ突撃銃(牛5頭分)を持っていた。

135 スーダン アヌウェト・キャンプ[1992年1月13日]
牧畜生活を営むディンカ人たちは、蚊避けのため牛糞の灰を躰や顔に塗って眠る。朝、彼らに出会うとエイリアンに遭遇した気分だった。

136 スーダン SPLA(スーダン人民解放軍)解放区イロール村[1992年1月7日]
スーダン南部のサッド地帯に住むディンカ人の子供たちにとって、東洋人を見るのは生まれて初めての珍しい体験だったに違いない。(取材中の惠谷治 撮影:中野智明)

【続く】