96年9月の地平線通信
拡大神戸集会特大号
(全12ページ)…その2

※容量が大きいので、4つのファイルに分かれています。



Voice ! Voice! Voice! 神戸集会に参加して

二次会の会場でみんなに回したノートに記されたリアルタイムのなまなましい感想と
神戸集会のあとに電話・ファクス・電子メールで寄せられた参加者の声を、一気にどうぞ。



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 今里好美
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 過ぎゆく夏を惜しむように「地平線会議・神戸集会」が終わりました。東京を離れて以来、地平線のような集まりに恵まれず、刺激を求めていた身体がアドレナリンを打たれたように活気づき、心地よい疲労に身を任せています。毎月の報告者のようなユニークな旅の経験のない私が、まさか皆さんの前で話すなんて……。

 報告する内容をうまくまとめられず、恥ずかしい限りです。前でマイクを持って報告している人だけが主役ではなく、会場に参加しているみんなで創り上げた気持のよいひとときでした。

 家に帰って『地平線の旅人たち』や地平線通信のバックナンバーを読み返しながら、「ウワァー、こんなにすごい人とお話してたの!!!」。私みたいなフツーの人があんなに素敵な人たちに混じって一緒にいたんだと思うとすっごく得をした気分で、しばら夢見心地で過ごしています。自立した個人が、肩書や社会的地位等に関係なく一つの時間を共有できることは素晴らしいことです。改めて地平線会議の懐の深さと優しさに感謝しています。

 そして今回の神戸集会で新たに関西地区のユニークな体験を持つ人と出会え、また世界が拡がりました。とても地平線体験をされている方々には及ばないけれど、一回しか生きられない自分の時間に私だけの足跡を刻んでいきたいと思います。

 秋風が吹き始め、みんなそれぞれの生活に戻って行きました。この次、いつ報告を聞けるかわからないけれど、地平線を繋いで地球の輪・和・環を造るときには、是非また参加させてください。そしてその時には、私の手もつないでくださいね。皆さんありがとうございました。

[今里さんはパート1に報告者として登場していただいたほか、神戸新聞への事前の記事案内送付と電話での問い合わせへの応対まで担当してくださいました]


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 【地元兵庫県からの参加者】
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▼三木宏隆(兵庫県神戸市)
楽しい一日を過ごさせていただきました。神戸の復興をめざして頑張りたいと思います。

▼増井裕利子(兵庫県神戸市)
一部二部は堅い会議形式でしたが、三部は大変なごやかな会でした。

▼黒郷多津子(兵庫県神戸市)
ペニスサック※を買えて、とてもうれしかった。しかし¥5000は痛い。(※黒郷さんは率直にサックと表現されましたが、「ペニスケース」が正しい。イリヤンジャヤの人たちが着けているが、最近は観光みやげとしても売られている[by花岡])

▼近藤淳郎(兵庫県西宮市)
初めての「神戸集会」、とても楽しかった。関東からのみなさん、ご苦労様です。

▼西原遊子(兵庫県神戸市)
阪神大震災のあと、どこにも出かけなかったけれど、私は今日地平線の彼方を旅している心。みなさんのすごいパワーをいただき、復興の神戸で生きて行く。神戸に遊びに来たら、きままな小さなスナック遊子(391-5109)に遊びにいらして下さい。格安料金で遊んでいただけます。

▼平本規子(兵庫県神戸市)
久しぶりに地平線の皆さんに会えて、とても楽しかった。次は子連れの旅人の話しを聞いてみたい。(注:規子さんは長野亮之介さんのファンなので、本人に会えてうれしかったというのが本音ではないかと僕は思っています[by平本])。

残念なことに、一次会で帰られた方や二次会で隅のほうに座っていた一部の方には、感想を書いていただけませんでした。まだまだ大勢のみなさんが参加してくれています。


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 【遠方から駆けつけてくれた参加者】
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▼奥田一晶(愛媛県松山市)

1次会、2次会ともおもしろかった!

▼飯野昭司(山形県酒田市)

遠い(?)所からわざわざ来たかいがありました。また来たいと思います。準備をされた方、ご苦労様でした。

奥田さんは夏休みの家族旅行を兼ねて車で、飯野さんは日本海に沿って走る寝台急行で、東名夜行バスに5秒の差で間に合わなかった久島さんは前日の新幹線で、長野画伯は箱根から、榊原さんはボランティア先の大阪から自転車で、山上さんは東京からバイクで、武田さんと花岡さんは同乗者を乗せて車で、落合さんは前夜の鈍行大垣行きで、尾田さんは早々と購入した格安割引チケットで空路から、仕事が残っていた江本さんは当日早起きして新幹線で……と、それぞれ工夫を凝らして神戸入り。広島、岡山などから青春18切符で来てくれた人もいました。


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 【大阪からの参加者】
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▼永瀬忠志(大阪府大阪市)
久し振りに懐かしい人に会い、何か照れくさいような……。名前しか知らなかった人に会い、知っている人のような知らない人のような……。あれ、この人は誰だろう……。拡大神戸集会は、私にとって、とても不思議な空間でした。

▼安田浩一(大阪府大阪市)
いつもは東京なので参加できずにいました。関西でやってくれてとてもうれしいです。

▼宇都木慎一(大阪府堺市)
地平線通信で行動者たちの動きを知り刺激を受け続けていました。便りだけのおつきあいの人とも今回直接会うことができました。関西ではこういう類の会がうまくできないのが現実です。これを機にして仲間の輪がさらに広がることを願っています。企画・運営された方、東京から来られた方、本当にありがとうございました。

▼松田仁志(大阪府枚方市)
久しぶりに地平線の雰囲気にひたることができました。準備をしていただいたみなさま本当にごくろうさまでした。

▼遊上陽子(大阪府大阪市)
おもしろい人がいっぱいいてうれしかったです。

▼西岡里美(大阪府大阪市)
今日、楽しい一日でした。日頃あえない人に出会え、また旅へ出かけようと、そんな思いになりました。ありがとうございました。

▼山本智浩(大阪府寝屋川市)
とりあえず来て良かったです〜。



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 ●田中淳夫
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 地平線会議の存在は十数年前から知っていたが、参加は今回が初めてだった。

 噂にたがわぬというべきか、通常の社会生活の中では滅多に出会えない波長の持ち主たちと一挙に出会えた気がする。自己紹介の時には「数日前に世界一周から帰ってきました」「どれくらいかかったの」「11年」なんて会話があったりして(*^^*)。

 だいたい冒険家、探検家には、俺が俺が……の自己主張の塊で団体行動の苦手な人が多いはずだ。そんな彼らを組織するのは無茶なのに、地平線会議は17年間も続いてきた。優秀なスタッフのおかげだろうが、同時に一匹狼ぶっている冒険家が、意外と自分のやったことを他人に話したがっており、仲間を求めていたことに気がついた。さもなきゃ、報告者に謝礼を払うどころか会費を取るあこぎな真似(^^;)して、長く続くわけない。

 今後も地平線会議には、一匹狼の連合会?としての役割を期待しています。

(田中さんは、NIFTY-Serve・冒険とフィールドライフフォーラム内の「大学探検部&OBの情報交換室」議長として活躍中)

三宮駅近くの居酒屋の一室を借りきった二次会では「地平線ミニオークション」を敢行。
謎のセリ人EMOの大活躍で、東京の大集会で不発に終わったうっぷんを晴らしました。
 



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 ●長野亮之介
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 拡大神戸集会に自転車で参加した。結果的に6日間のこの野宿旅で久々の「旅体」(たびからだ)を経験した。体も心も、非日常生活に切り替わった状態だ。旅の手段によっても違うが、ベテランほど旅体になるのは早いだろう。小生は今回2日かかった。スイッチ切替の副作用(?)が、変な形で現れた。

 初日。寝坊。輪行(自転車をたたんで電車に乗る)して午後3時45分に箱根湯本からスタート。いきなり天下の剣を越えることになった。日常どっぷりの心身が悲鳴を上げる。死ぬ思いで越えて、沼津近郊の黄瀬川の河原に野営。走行距離は40キロ。副作用その1は、突然下半身を襲う快感であった。会陰部を中心に、体の内側からの激しい快感。堅い足の裏を蚊に刺されたあの痒みを快感に置き換えた感覚。ほーほほほほ…笑いだしたくなるようなうねりに、もだえ苦しむ。

 2日目。帰りたがる体にムチ打って沼津〜浜松。約140キロ、ただ走る。天場は郊外の資材置き場。丸太のように倒れた体に副作用その2。下半身が、今度はジーンとしびれている。触覚がない。不感症の恐怖。ところが3日目。朝日とともに目が覚め、肉体の声が聞こえるようになり、無理をしなくなる。炎天下の1〜3時ころまでは昼寝と決めこむ。神戸の影は陽炎のように揺らぎ、いけるところまでいって、後は輪行!と開き直った。心のゆとりのせいか、休憩中に女の子からジュースを差し入れられる。その夜は刈谷市郊外の公園に野営。約100キロ。もう体の変調はない。旅体になったわけである。4日目は亀山の石上寺。30畳敷きの堂に泊めてもらう。約85キロ。5日目はパンク修理に手間取って木津。約80キロ。6日目神戸、長田区。震災後2度訪ねているカトリック鷹取教会、鷹取救援基地に到着。約75キロ。計520キロの旅だった。

 旅体は、ランニングハイよろしく癖になる。永瀬さんが性懲りもなくリヤカーを引くのも、賀曽利さんがバイクで走り続けるのも、旅体の自由さを知り尽くしているからなのでは、と思っている。(東京都田無市)

さすがの長野さんも、帰りは自転車をたたんで、花岡さんの車に同乗して帰京。あれれ、どうして?の声多し。
 


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 【関西近県からの参加者】
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▼田中淳夫(奈良県生駒市)
いろいろな意味で刺激的な一日でした。

▼加藤秀宣(京都府京都市)
江本さんのオークションは楽しませてもらいました。

▼辻実千代(奈良県王寺町)
とても楽しい一日でした。特に2次会は本当に本当に楽しかったです。

▼坪井伸吾(和歌山県和歌山市)
前から知ってたけど、初めて参加しました。なんか敷居が高そうと思っていたけど、そんなことはなくて楽しかったです。まだ、日本に帰ってきたばかりでボケてます。また機会があれば来ます。



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 ●山田高司
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 所用で出かけた熱海から当日の朝の新幹線で向かったので、午後からの参加になってしまって残念だったけれど、すごくおもしろかった。とくに、永瀬さん、福井君という、日頃なかなか会えない人と再会して直接話もできたので、来てよかったなぁとつくづく思ったね。

 考えてみると、東京を離れて地平線報告会をやったのはこれが初めてなんだけど、それがすごく意外に感じた。三輪さんがこの前の地平線通信(199)に書いているように、おもしろい人がいたらどんどん押しかけていくべきだし、来てくれと要請があったら、出張報告会に出かけていったらいい。

 俺の友だちもそうだけど、旅の経験を元にして、おもしろいことをやっている人が全国にいる。いつもの報告会のスタイルだと、こういう人にしゃべってもらうのはむずかしいけど、ツアーを組んでみんなで訪ねていくようにすれば、行きやすいかも。これからもせめて年に1回ぐらいは、こうやって東京以外の場所で報告会を開いてほしいね。(滋賀県大津市)



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 ●江本嘉伸
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 やろうという意志があれば、動いてくれる人がいるものだ。いまは神戸に住んでいるわけでもない岸本君が、神戸で地平線会議をやる、と聞いた時は、無茶な、と思ったけれど、地元の人たちが献身的に頑張ってくれて、地平線会議にとって実に刺激的な集まりになった。新しい顔が多い中で、7月の大集会で会ったばかりの人や、いつものアジア会館受け付け人の顔が混じっているのも面白く、永瀬、福井といったなつかしい顔にも会えた。そして、今も「仮設」に住んでいる人とフランクな話ができたこと、ボランティア活動の体験談を聞けたことも貴重だった。7月、8月と、「地平線の旅人たち」「DAS」の2冊の本の発行に加え、東京、神戸と本気のイベントを続けてやってしまって、皆、つくづく大したパワーを秘めているものだなあ、と感心する。(東京都新宿区)



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 ●福井慶則
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  200回記念大会に出られず、がっかりしていたところ、201回が神戸で開かれ参加することができてとても嬉しかった。準備する方は大変でしょうが(お手伝いしますから)できればまた関西でやって欲しいです。

 第2部では、とにかく永瀬さんのお話とエネルギーに圧倒されてしまいました。二次会とマラソンに出られずとても残念。それから、妻の顔見せできなくてすみませんでした(実はホッとしている)。まあ見たい人はいつでも家へ来て下さい。

 政情不安もあるのでしょうが、最近西アフリカ(特にサハラ砂漠)に長期滞在する仲間が少なくて、寂しく思っています。誰かあっちをフィールドにして面白いことやりませんか?(京都府京都市)


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 【東京からの押しかけ組】
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▼久島弘(東京都中野区・大阪府出身)
これまでの拡大集会に較べると、ずいぶん静かな大会だったように感じました。初参加の人たちに充分楽しんで貰っているのかどうか気になりましたが、PART3の自己紹介がジワっと面白いのを聞いて、「そうそう、ここは何事もさりげなく楽しむ、マイペースの土地柄だったんだ」と、ほっとしました。

▼山上修(東京都新宿区)
東京から90km/h以上は出ないオートバイで8時間半かかりました。神戸以外でも開催されますように。

▼尾田光浩(東京都文京区)
永瀬さんの話は最高におもしろかった。特に語り口がほのぼのとしていて良かった。神戸まで来た甲斐がありました。

▼落合大祐(東京都文京区)
終わってみると本当に神戸で行われたんだろうかという思いも少しありますが、やっぱり出前報告会の意義は大きいと思います。次回はどこでしょうか?

▼花岡正明(埼玉県大宮市)
仕事を放り出して東京の職場から車で直行しました。万難排して参加した価値は十分ありました。過労から何度も居眠って全く失礼しました。インドネシアで仕入れてきたガラクタがオークションに提供できてよかった(あのコテカはもちろん未使用です)。

▼中畑朋子(東京都中野区)
神戸まで来てよかった。全国に知り合いができるといいな。関西の皆様よろしくお願いします。

▼杉田晴美(東京都練馬区)
東京をとびだしてやる報告会にとっても興味を覚え、花岡さんの車にのっけてもらいました。ホテルに泊まるお金をおしんでいたら、やさしい平本さんが泊めて下さり、奥様のおいしい朝ごはんまでいただきました。名前しか知らなかった宇都木さん、松田さんなどたくさんの人にお会いできてとってもたのしかったです。会場すべての人による自己紹介的リレートーク(とくに丸山令子さんの)、岸本さんの司会、2次会での江本さんのオークションのだみ声がすてきでした。みなさんお疲れさまでした。

▼榊原英一(神奈川県逗子市・在大阪)
ボランティア貧ボウで、こんなウマイものを食ったのは数ヶ月ぶり。うまい うまい!! 二次会もがんばるぞー。

▼丸山純(東京都杉並区)
いやぁ、なんて贅沢な会だったんでしょう。豪華メンバーをずらりそろえたリレーを見ているようで、もっと聞きたい、もっと知りたいと思っているあいだにどんどん時間がすぎていき、アッという間に終わってしまった感じです。二次会から四次会までずっとめんどうをみてくれた平本に、感謝!

▼丸山令子(東京都杉並区)
地平線の熱い熱い夏が終わって、ああよかった。早く日常生活に戻りたい。武田君の車のなかはごろんと横になれるほど広くて、らくちんらくちん。

▼武田美佳(千葉県松戸市)
残り少ない貴重な有給休暇をとって来ましたが、永瀬さんの話を聞けただけでも、神戸に来て本当によかった!


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 【下見や準備で活躍した神戸集会スタッフ】
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▼北川文夫(岡山県岡山市)
江本さんのオークションが楽しかった。

▼高下由美子(兵庫県神戸市)
みなさん遠い所からありがとうございました。地平線がちょっと身近になりました。

▼平本達彦(兵庫県神戸市)
神戸に地平線会議のみなさんが来てくれた、集まってくれたなんて、夢みたいでした。岸本さんの「神戸で集まってみたい」という冗談(失礼!)がいつのまにか実現してしまい感動しました。岸本さんごくろうさま。杉田さんへ、今朝あなたが食べたのは僕の作った朝ごはんです。

▼今里好美(兵庫県宝塚市)
久しぶりの刺激的な話で時間を忘れちゃいました。これからは関西地区でこういう場をもてる様に工夫していきます。

▼山本将(大阪府吹田市)
2次会の途中からの参加は極めて残念でした。神戸での201回目の報告会。今日は記念すべき一日です。またKOBEへどうぞ。 


【その1へ戻る】 【その3へ続く】



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