The Chiheisen News 2003-20

■『あいらんだあ』が通巻100号に
1978年の10月から25年がかり。7/6に八丈島で記念パーティも。

ご紹介が遅れてしまいましたが、1978年の10月に創刊されたぐるーぷ・あいらんだあの機関誌『あいらんだあ』が、このほど(6月刊行分)通巻100号を迎えました。おめでとうございます! 7月6日には八丈島で100号記念パーティも開かれたようです。

あいらんだあ100号 あいらんだあ創刊号

地平線会議よりひと足さきに活動を始めた“島を愛好する人たち”の集団「ぐるーぷ・あいらんだあ」は、ある意味で地平線会議の姉貴分みたいなもの。メンバーがけっこうだぶっていることもあって、共に歩んできたような印象があります。主宰者である島旅ジャーナリストの河田真智子さんについては、あらためて説明するまでもないでしょう(地平線のウェブサイトのミラーページに飛んで全文検索をかけてみたところ、「河田真智子」で50件以上ヒットしました)。最近では公式ウェブサイトも開設され、あいらんだあの趣旨や活動の内容をみることができます(http://homepage2.nifty.com/shimatabi/islander/)。

『あいらんだあ』は創刊時よりずっと、手書きで書かれてきました。凝った題字と大きな写真、その下に続く印象的な文章……。中面がびっしりと文章で埋められた号も、全部手で書いて版下を作ってきたスタッフの努力には、ほんとうに頭が下がります。年4回発行の季刊誌(B4を二つ折りした4ページ構成)なので全部合わせても4センチ弱ほどの厚さですが、まとめて手に持ってみると、四半世紀という時の流れの重みをあらためて感じさせられました。

とくに創刊号の表紙にドーンと載っている河田さんのポートレート(水着かな?)と、車イスを押してもらいながらバリ島の先住民の村を行く娘さんの夏帆ちゃん(今年から高校生になったとか)の写真が載った100号を並べてみると、河田さんが多くの困難を乗り越えながら、常に現役の旅人として思う存分島の旅を、そして人生を楽しんできたことが伝わってきて、感無量です。100号には、そんな河田さんを支えてきたパートナーの榊原宣芳さんと、日本離島センターの大矢内生気さんの文章が載っていて、島をめぐる現在の状況と個人の生き方の問題を考えさせられました。

ウェブの掲示板を拝見すると、100号年のパーティは盛況のうちに終了したようですが、夏帆ちゃんの具合が悪いようで、ちょっと心配です。河田さんのことだから、きっといつもの底知れぬパワーで乗り切ってしまうでしょうが。

ぐるーぷ・あいらんだあは、当初から30年間活動を続けて解散することになっているとか。あと5年。どんな活動を展開していくのでしょうか。楽しみです。[丸山]



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