The Chiheisen News 2008-03

■『地平線カレンダー2008』、在庫がなくなりました。
ご期待に添えずにすみませんが、申し込みいただけません。

トップページや1月末にこのコーナーに掲載した「ニュース02」でもご案内していたように、今年の『地平線カレンダー・2008−−琉球国浜比嘉島鳥獣影画』はすでに完売しました。去年より100部も多く刷ったので大量の在庫を抱えるのではないかと覚悟していたのですが、長野画伯の新境地を評価していただいたのか、思いの外早く、1月末には在庫がなくなってしまいました。現在は申し込みの受け付けを中止しています。ご理解のほど、よろしくお願いします。来年のカレンダーをどうか楽しみにお待ちください。

表紙 地平線カレンダー・2008
琉球国
浜比嘉島鳥獣影画

絵:長野亮之介
編集&DTP:丸山純
発行:地平線会議
発行日:2007年12月26日

※クリックすると、拡大した画像を別ウィンドウで開きます

表紙
1〜2月 3〜4月
ヒージャー……在来種の島ヤギは一般的なヤギに比べで小型で、病気に強く、子供を大事にして親子の絆が深い。南方種の割に毛足が長いのが不思議だ。たてがみも豊か。メスは一つの乳首に二つの乳頭があるのが特徴だという。木の葉が好物で、立ち上がって高いところの葉を食う姿がなかなか可愛い。(背景:ヒージャーの好きなオオバの葉) タチチー・アヒラー……タウチーと呼ばれる軍鶏は、かつては闘鶏のために飼われていたが、今は少ない。家鴨はアヒラーと呼ばれる。描いたのは台湾原産のバリケンと言う品種。喘息の薬として重宝されているそうだ。昔は誰でも飼っていたが、今は浜比嘉で飼っているのは一軒だけ。羽の色が美しい。(背景:アヒラーのまだら模様と足の形)
5〜6月 7〜8月
ウマグワ……与那国町の天然記念物である与那国馬。譲り受けたオーナーは四国の出身だが浜比嘉島に移住し、当地での繁殖を夢見ている。日本在来種で、小型だが力は強い。盛り上がったたてがみが特徴的だ。身体に比して顔が大きいのがユーモラス。(背景:馬の蹄鉄。琉球織りのカジマヤー模様) トゥラー……沖縄では犬のことをインとかイングワというが、琉球犬はトラ模様が多いのでトゥラー(トラ)と呼ぶ。トラでない赤犬の場合はアカインコとも。縄文時代から沖縄にいる在来犬種で、狼爪(親指)を持ち、額から鼻の段差が低いなどの特徴がある。描いたのは外間家で飼われているゴン。絵のような座り方が得意技。(背景:ゴンの散歩紐と食器)
9〜10月 11〜12月
チャーン……県指定の天然記念物で、琉球王朝時代に中国からもたらされた鶏。名称は中国語の唄鶏(チャンチイ)がなまったもの。独特の鳴き声は古典音楽に喩えられ、今でも年に数度鳴き声の美しさを競うコンクールが開かれる。亜羽の色も美しく、嘴の下にふわふわした羽毛があるのも特徴。(背景:チャーンの嘴の下に生えている羽毛) シーサー……沖縄の古い家の屋根には大抵見かける漆喰製の獣像。中国から伝わった魔除けの獅子が原型で、元々は寺社や王宮に置かれていた。19世紀以降民家に赤瓦の使用が許されてから、瓦職人が余った漆喰を使って手作りしたものだ。「除災招福」を祈ったおまけだったのが、一般に普及した。(背景:瓦屋根のイメージ)


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