96年9月の地平線通信
拡大神戸集会特大号
(全12ページ)…その4

※容量が大きいので、4つのファイルに分かれています。



電子ネットワーク
地平線HARAPPAのログから

★8213 [96/08/25 17:53] 平本:9位は近藤君です

神戸集会はおおいに盛り上がりました。大成功でした。岸本さん、ありがとうございました。そして、…各地から神戸にきてくれたみなさん、こんなすてきな報告会を見せていただいて、ありがとうございました。昨晩は、4次会の会場探しにてまどり江本さんを始め数人の方を見失うなど不手際もあり、すみませんでした。…北川さんがマラソンの報告をしてくれていますが、9位は近藤淳郎君です。…僕はこれから九州に出張です。今夜は博多ラーメンが食べられそうです。

 

★8214 [96/08/25 18:28] 武田:朝になってしまいました

みなさん、お疲れ様でした。…やっぱり4次会ですか^_^;。参加できなくて残念でした。マラソンのほうも予想通り松田さんの優勝ですね。私達は夕べの2次会のあと、神戸を出発して名神・東名と順調だったのですが、御殿場まで来たら事故で通行止めになっていました。出口の渋滞は1キロほどで、たいしたことはなかったのですが、山中湖を通って中央高速に抜けました。途中で仮眠を合計2時間ほどとったので、家に着いたのは朝8時過ぎでした。シャワーを浴びて、2時間ほど寝て、試験を受けに行ってきました。いちおう回答欄は全部埋まりました(マークシートですが)。

 

(電子メール)[96/08/25 21:09] 近藤淳郎:楽しい2日間をありがとうございました

神戸集会に始まりマラソンに至るまで、楽しい2日間でした。地平線会議は神谷さんを媒介とすることが多く、物理的にも心理的にも遠のいていましたので、この2日間は2年間以上の時を短縮するとても素敵なひとときでした。…マラソンから帰って一眠りしたあとキーボードに向かい、これまでうまくいかなかった、NIFTYからのWWW接続がうまくいき、大変御満悦状態です。これも地平線会議のパワーのおかげかな?

 

★8224 [96/08/26 19:33] 尾田:楽しかった〜

24日の朝、地下鉄及び山手線の本数が少ないことを知らず(普段バイクで移動が多いので(^^;)6:55発の飛行機の離陸4分前にカウンターに到着、受付の女性と一緒に 200m走をいきなりしてしまい、受付嬢に引き離されるていたらくで飛行機に搭乗( ^^;。以来膝の裏の痛みが未だに直らない慢性運動不足者です。次回の地平線マラソンにはエントリー出来るようになりたいです。

 

★8227 [96/08/26 21:41] 飯野:帰宅しました

さきほど帰宅しました。神戸集会は、1次会から4次会まで十分に楽しませていただきました。調子にのって地平線マラソンにも出場しましたが、これは無謀だったようです(でも楽しかった^_^;)。江本さんはじめ皆さんにご心配をおかけしてしまいました。HARAPPAの仲間の松田さん、奥田さん、そして平本さんに初めてお会いできてうれしく思います。いろいろとありがとうございました>皆さま。

 

★8228 [96/08/26 23:26] 松田:神戸集会のこと

神戸集会は大成功でしたね。…今回は東京組のパワーに本当にびっくりさせられました。事前に丸山さんが『東京側の観点での内容になってしまった』ということを多少ネガティブな表現で言われていましたが、結果的に見れば、そうであったからこそあれだけの結果を残せたと思います。…ちょっと残念なことは、関西人のパワーというものがほとんど示せなかったということです。…東京と関西の違いは、例えてみればアメリカと日本の違いのようなものかも知れません。やはりいろんな人間が集まるところほど文化のパワーは大きいということですね。

 

★8234 [96/08/28 16:36] 奥田:>神戸集会どうもです

まったくお客さんで過ごしてしまった神戸集会ですが、講演も飲み会も楽しかったです。どうもありがとうございました。…マラソンを見に行くことができなかったのですが、前日良く飲んだにもかかわらず、みなさん速いですね。また参加したいと思いますのでよろしくお願いします。

 

★8238 [96/08/30 05:08] 川本:祝!神戸集会大成功

遅ればせながら神戸での定例会開催大成功だったようでおめでとうございます。レポートを読みながら、行きたかったなあと残念がってました。一番遠くから参加されたのは飯野さんだったんでしょうか。…



地平線データブック・DAS編集室に寄せられた声を紹介します

●仕事量に圧倒された。これだけの大作をよくぞ作ったなと、感心した。データの部分もそうだけど、これだけの行動を取り上げた「エモランダム」もたいへんな作業だったと思う。いま、寝る前なんかに、ランプの光で毎日少しずつ読んでいる。これは、墓場にまで持っていく本のひとつになりそうだ。[電気も水道もガスもない大津の隠れ里で晴耕雨読の生活をしている山田高司さんから電話で]


●最後まで目をとおしました。関係者(山、冒険、環境など)にとっては、非常に貴重なデータブックですね。これだけの量を短期間にまとめられたことに、まず敬意を表したいと思います。…(親指シフト入力を使っているメンバーが大勢いて)親指シフトで入力することの重要性も強く感じ、その必要性を再認識させられました。丸山さんや遊民(新井)さんたちの活動をより知ることができたように思えます。ご苦労さまでした。[新潟県の廃校になった木造校舎を社屋にして、パソコン用キーボードなどユニークな製品を作り続ける長澤久吉さんから電子メールで]


●我が家も届いています。なんかその、ちゃんとした本ですね。あっ、怒らないでっ! あの大変などたばたを見ていて、もう少しシンプルな、作りが本というより内部資料的なものかなと思っていたんです。遅れてるなあ、わたしの感覚。パソコンでここまでできるんですね、今は。…内容も圧倒されます。尊敬を通り越して嫉妬してしまいます。…うーん。すがすがしい本です。[入力担当者の一人・深川岳志さんの奥さんで芸能作家兼ライターとして活躍している湯山きょう子さんから電子メールで]


●『DAS』は、8月20日朝、届きました。…地平線開設以来の大資料集という感じで、ゆっくり読むというより、使わせてもらいます。…編集方針がコンピュータ時代的になっており、新鮮さがありますね。それにしても、よくデータを集めた。この徹底した努力が実ったわけで、ご苦労さまでした。[『DAS』で「地平線から・データベース」入力を担当。この4月からロンドンに赴任中の神谷夏実さんから電子メールで]


●すごい、やったね! 年報がしばらく出せなかったでしょ。そもそも地平線会議をやろうと集まったきっかけが、日本人の行動を記録に残していこうということだったから、ひさしぶりに地平線として記録集を出版できて、ほんとうによかった。とにかく「出す」というが大切なんだと、この本を手につくづくと思ったし、スタッフの人たちには心からご苦労さまと言いたい。以前のように毎年出していくのがむずかしいのはわかっているけど、なんらかのかたちで、これからも継続した出版活動をしていきたいね。[3万6000kmの豪大陸一周から一時帰国し、9/15から別ルートでの豪州一周に再び挑む賀曽利隆さんから電話で]


●おそれいりました。これは日本の財産ですね。しかも『地平線の旅人たち』と同時編集で、あそこまでやるとは。さすが歴史のある所は、やる時ゃやるな!と感じさせられました。「地平線から」のバックナンバー、ぜひ再版して下さい。[カラコルムの岩峰登攀から帰国したばかり。オペル冒険大賞事務局の菊地敏之さんから電子メールで]


●『地平線データブックDAS』申し込み先

  地平線データブック制作室
  〒167 東京都杉並区南荻窪2-38-13-205(丸山純方)
  PEG00430@niftyserve.or.jp

頒布価格は1冊3000円、送料は340円(1冊)。郵便や電子メールなど、記録として残る形でお申し込みいただければ、すぐに発送します。『地平線の旅人たち』(送料込み・2000円)の申し込みも同じ窓口へどうぞ。代金のほうは、郵便振替口座「00110- 7-109413」。名義「地平線会議・DAS」へ。



 地平線ポスト番外編 〜ひと夏の経験〜

 8月下旬、赤道直下にあるエクアドルでのマングローブの植林計画に参加してきました。地平線会議の発起人である向後元彦さんがエクアドルの環境専門家からの要請を受けたもの、世界でも大変貴重なマングローブの原生林を保護しようというプロジェクトです。私は一応は85年にアラビアでマングローブの植林の経験をもつ専門家(?)なのです。今回は地平線会議の仲間でスペイン語が堪能な白根全さんも参加してくれたので、全面的におんぶして、私はひたすら熱帯の原生林を観察してきました。

 マングローブは海岸にたこの足のような根っこをだす植物だということは知られていますが、アジアにあるものはそんなに背は高くありません。しかしここのものは何と62.7mもあり、向後さんの知る限りでは(向後さんが一番の権威)世界でも最も背が高いとのことです。たしかに「これがマングローブ?」と首をかしげたくなるような巨木でした。支柱根だけで8mもあります。森の中はこの支柱根がからまって、まるでジャングルジムです。地面は満潮時には潮が入ってくるので、常にグジュグジュ。ジャングルジムから落ちると膝ぐらいまで潜ってしまいます。ほんとうの専門家の須田さんは腰まで泥に埋まっても、メジャーを出して計測をしていました。プロは根性が違うのです。泥田用の運動靴をホテルの中庭に干しておいたらパンツ2枚と一緒に盗まれてしまいました。翌日からは泥んこ遊びはやめ、シルベッサ(唯一覚えたスペイン語・ビールのこと)を飲みながら昼寝。夜になると村々でスライドとビデオ上映会をやりました。300人の村人のうち150人が集まったという村もありました。

 マングローブに囲まれた村々には船でつなぐ交通路しかなく、車は一台もありません。島の夜は本当に静かでした。これからのち水上交通が発展する可能性はありません。ここにいても現代的な意味での「将来性」があるとは思えません。マングローブ林を保護することと、ここに住む人たちとの関わりをどのように考えるか、私の頭ではどうにも結論は出ません。多少のヒントは、この車のない村々は、都会の車に象徴される現代生活に疲れた人々の精神の癒しの場所になるのではないかということです。ともかく面白かった。そのうち地平線報告会で話させてください。[三輪主彦]


[9月10日現在1万円力ンパに協力してくれた人]

佐藤安紀子、向後元彦、向後紀代美、北村節子、賀曽利隆、賀曽利洋子、河田真智子、山崎禅雄、西山昭宜、山田高司、吉岡嶺二、三輪倫子、海宝道義、香川澄推、中山嘉太郎、大沢茂男、久野申易郎、高野久恵、金井重、江口浩寿、田部井淳子、森井祐介、武石礼司、梅沢政弘、岸本佳則、遊友裕、滝野沢優子、武田美佳、武田力、村田忠彦、水谷任子、西村邦雄、保木由佳、飯野昭司、小川正人、藤原謙二、石川秀樹、舟本和子、田中雄次郎、久保田賢司、在田加代子、相川八重、相川和加子、高野孝子、江本嘉伸、江本くるみ、丸山純、北川文夫、小島淳一、埜口保男、宮寺修一、杉田晴美、張替純二、森田昌弘、加世田光子、森田洋、坂下哲之、花崎洋、河村安彦、土屋守、中村柾英、池本元光、菊地敏之、金守達也、野々山富雄、松本栄一、神長幹雄、池本元光、花岡正明、岩淵清、井口亘、河野昌也、古橋稔、桜井紀子、長谷川絹子、森國興、長迫幸成、本庄健男、岡田典子、斉藤晃、斉藤則子、尾浜良太、那須美智、佐々木眞紀子、長房宏治、山田まり子、出口昌哉、久里徳泰、川島好子、若木美枝、池田朋之、伊藤美佳子(敬称略)



17年ぶりに1万円カンパを復活したいという呼びかけに、全国のみなさんが快く応じてくださって、ほんとうにありがたく思っております。おかげさまで、地平線始まって以来のビッグイベントが連続したこの“熱い夏”を、無事乗り切ることができました。次号の地平線通信で、金額や使途などの会計報告をきちんとさせていただくつもりです。このカンパは今年いっぱい続けたいと考えておりますので、よろしくご協力をお願いいたします。




地平線はみだし情報

戸高雅史さんのK2遠征報告会が9月25日19時より開かれます。詳しくはFOS通信事務局044-455-3249(杉山)まで。




■今月の地平線報告会の案内(絵と文:長野亮之介/イラストのなかにある手書き文字)

地平線通信202裏表紙

9/27
FRIDAY
6:30〜9:00 P.M.
アジア会館(03-3402-6111)
\500

群龍の峰々

今月の報告者
 中村保さん

中国、雲南省北部の町、麗江。町の北東には玉龍雪山(5596m)が、手が届きそうな近さに。そのカブトガニのような鋭角的な山容を誇っています。「中国にもこんなアルプス的な山があったのか」と中村保さん(62)は感動しました。時に90年3月。重機械メーカーのサラリーマンとして香港赴任中のことでした。

一ツ橋大学山岳部時代に養った山男の血が騒いだのでしょう。ヒマラヤの東に、その波紋のように連なる横断山脈の山々にすっかり魅せられ、以来11回もの個人的な踏査行を重ねて来ました。開放されはじめたばかりで、まだ知られていないこの地域を、主にランドクルーザーを使って走った距離1万9000キロ。この10月、中村さんは、最高峰、梅里雪山(6740m)の周りを馬で踏査する予定です。

今月の報告会では、出発直前の中村さんにおいで頂き、東チベットと横断山脈の魅力。そして新しい旅への思いを語って頂きます。

※中村さんの踏査行は、『ヒマラヤの東』(山と溪谷社刊)にまとめられ、今年3月出版されています。


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