■Appendix 4…これまで実施した[写真展・地平線発]



●●1997.7.11〜16 O美術館

[写真展・地平線発]のオープニングは、山手線大崎駅前にある品川区立O美術館。広大な会場に229点の全作品をゆったりと展示し、蛍光灯をはずしてわざわざ照明を持ち込むなど、かなり凝った演出をおこなった。来場者は6日間で約1000人を数え、ひさしぶりに顔を見せた地平線会議関係者や、新聞などで開催を知った一般の人たちでにぎわった。

既設の蛍光灯をはずし、照明を持ち込んで作品にスポットを当て、陰影感あふれる空間を作り出した。

広大な会場に地域別にゆったりと展示したため、全229点をじっくり見ようとすると2時間以上かかってしまう。

太い柱の内部にはアクリルの箱が埋め込まれていて、化石や装身具など、旅先から持ち帰った実物が展示された。

会場の奥にはマッキントッシュを設置して、インターネットのデモを実施した。



●●1997.7.17〜23 J.CITYホール

第二弾として実施したのが、東京の練馬区光が丘にあるJ.CITYホール。O美術館と比べるとずいぶん狭く、約100点を展示するにとどまったが、専用の展示スペースなので、壁面やパーティションも施工が簡単で助かった。1週間で約500人が来場。J.CITYに来たついでに立ち寄ってくれた一般の人たちの姿も目立った。

受付を入ってすぐのところに、出展者のプロフィールを紹介したパネルや世界地図などが展示された。

照明は会場の蛍光灯を使用。パーティションの隙間から、向こう側の展示が見え、明るく、開放感があった。

外回りの営業職だろうか、年配のサラリーマンがかなり長い時間、各作品に見入っていた。

2点用意されている巨大なタペストリーをどこにどう展示するかで、会場の雰囲気ががらりと変わる。

作品にはさまざまなサイズがあり、額にもシンプルなものから重厚なものまで、いくつかの種類がある。

2枚のフィルムに出力してアクリル板ではさみこみ、立体的に見せる実験的な試みもおこなわれた。


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